包み込むような丸みを帯びたフォルムが特徴的な、クラポチェア。
19世紀後半にフランスで生まれたサロンチェアの系譜を引き継ぎ、
20世紀前半の生活様式に合わせて再構成された一脚です。
前脚に装飾を施し、後脚を簡素に仕上げた構成からは、
実用性と意匠性のバランスを重視した当時の家具製作の特徴がうかがえます。
また、脚部とフレームの接合には現物合わせによる手仕事の痕跡が見られ、
工房レベルで製作された背景が感じられます。
座面内部には麻ベルトによる伝統的な支持構造が残されており、
工業化以前の張り構造を備えているお品物です。
張地には経年による風合いが現れつつも、柔らかな質感が保たれており、
実用性と雰囲気を兼ね備えています。
また、裾を彩るフリンジも良好な状態で残っており、
全体の印象を損なうことなく、当時の意匠を現在に伝えています。
過度な装飾に頼らず、日常の中で静かに使われてきたクラポチェア。
一脚で空間に落ち着きと奥行きをもたらす1品です。
インスタグラムの動画にて状態を確認できます。
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(size:W610 D790 H860 、座面D590 H340 程度)
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