1900年前後のフランスで製作された、ルイ16世様式リバイバルのオークキャビネット。
扉中央には立体的なガーランド(スワッグ)彫刻。
左右対称の整った構図、奥行きのある彫り、縦溝装飾(フルーティング)や球状脚など、
当時の様式的要素を備えています。
本品の大きな特徴は、本体のガーランド彫刻と、
同意匠のガーランド装飾鍵穴プレート(エスカッチョン)が組み合わされている点です。
鍵穴プレートは本来、機能部品に分類されるパーツであり、
こちらは、厚みのある鋳造真鍮製。
立体的で彫りの深いガーランド装飾が施され、本体彫刻と明確に意匠が統一されています。
1900年前後のフランス家具において、
ガーランド装飾 × ガーランド意匠金具の組み合わせは、
装飾性を重視した上位グレードに採用されることの多い仕様です。
彫刻のみならず、金具にまで装飾テーマを徹底している点は、
当時一定以上のコストと技術をかけて製作された個体であることを示しています。
真鍮鍵穴金具の厚みや、造形の手彫り装飾からも、
工房で製作された可能性が高いキャビネットと考えられます。
単に「可愛らしい彫刻家具」という枠を超え、
装飾と金具の格が揃った完成度の高い一台です。
現在の大理石天板は、ビス位置の不一致からオリジナルではない可能性があります。
素材自体は古いもので、全体の雰囲気とは調和しており、ご使用にも問題はございませんが、
装飾様の小さな小穴又はビス穴が天板奥にある事を予めご了承下さい。
構造的な大きな不具合は見られません。
経年による小傷や擦れはございますが、年代相応の良好な状態です。
(size: W. 1100 D.500 H.843〜848 程度)
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